栞 

心の中を整理して、私らしく魅力的に生きられるように。

【一人は寂しくない、自分と向き合う大切な時間】『孤独と不安のレッスン』を読んで考えたこと

「ひとりであること」と「ひとりはみじめだと思うこと」は別。
前者ではなく後者の思い込みに苦しむ人は多い。
自分の孤独を埋めるためにいつも他人を求めている「ニセモノの孤独」ではなく、自分の一番深い部分と対話できる「本当の孤独」は人生にプラスの影響を与えてくれる。

 

こんにちは、ほなみです。
大学生の頃に読んで腑に落ちた本『孤独と不安のレッスン』の感想をご共有します。
気になった方はぜひ手に取ってみてくださいね。

 

私は有難いことに、これまで友達やクラスメイトに恵まれていたので
一日のほとんどを誰かと一緒に過ごすことが当たり前でした。
私が初めて「孤独」を感じたのは、コロナ禍で気軽に人と会えなくなり
1人の時間が急激に増えた時でした。

正確には、話したいと言えばいつでも電話をくれる家族や友達、
コロナ禍でやりたいことを諦めざるを得なかった私の気持ちを理解してくれる人は
多くいたので、孤独と呼ぶには甘いものでしたが、誰とも話さない日が
月に1日、2日しかなかった私にとっては大きな変化でした。

そのようにして半強制的に「孤独」を与えられた時には当然戸惑いもありましたが、
振り返ってみると自分と向き合う時間を取ることの大切さを実感出来た経験でもあり、
この本にはそのことが上手く言語化されていると感じました。

p. 45 人間は、一人でいる時に成長するのです。

一人で噛みしめて、考え抜いて、自分の言葉として理解する時間を取らなければ、
学んだことは自分のものにならない。思い返してみると、それを実感した経験は
何度もあります。人から聞いた話や本で学んだこと、昔受けていた授業の内容など…
せっかく時間をかけて学んだことも、感銘を受けたことも、一人で噛みしめないと
記憶に残りづらいということをこれからも肝に銘じていきたいです。

p. 53 恋人の気持ちに敏感なあまり、自分自身の気持ちを無視するようになるのです。いえ、相手が喜んで、初めて自分も楽しいと感じられるようになるのです。

昔から親や先生の前では「いい子」、友達の前では「いい友達」を無意識に
演じてしまうところがあったので、心の底から共感しました。
真面目で、認められたいけど不器用で、不機嫌な人が人一倍苦手で。
本音を言ってと言われても、相手が不機嫌にならないことが一番の希望に
なってしまうから、それに邪魔をされて自分自身の気持ちなんて見つからない、
そんな状態でした。
今は自分自身と向き合って、本音を伝えられるように心がけています。

p. 101 「考えること」と「悩むこと」は違うのです。

心配してもしょうがないことは心配しない。
これを叶えるために必要なことは何か?を考えて調べて行動するのが「考えること」、
どうしようどうしようとあれこれ心配するのは「悩んでいる」だけ。
何か不安なことが頭に浮かんだら、今の自分は考えているのか、
ただ悩んでいるだけなのかを区別したいです。

p. 153 人間は分かり合えない存在です。分かり合えないからこそ、分かり合おうとするのです。

なにも言わなくても全てを分かってくれるもう一人の自分なんていない。
頭ではそう分かっていても、余裕がない時はつい心のどこかで相手を
そんな存在に仕立てあげてしまうことがあります。
自分の気持ちをストレートに伝えて、
相手の言葉を理解しようとする気持ちを大切にしたいです。

p. 167 つらくてたまらなくなったり、不安でいてもたってもいられなくなったりしたら、誰かに何かをあげることを考えましょう。

私は辛いとき、つい「自分の気持ちに徹底的に向き合わないと!」と考えて、
蟻地獄のような思考の沼にはまってしまいがちです。
誰に何をあげるかを考えることで不安にフォーカスすることをやめられる、というのは
確かにそれを防ぐための画期的な方法だと思います。
あげるものは、例えばプレゼントでも料理でも耳よりな情報でも良いそう。

p. 190 人間以外の何かに集中することで、自意識も不安も減っていくのです。

自意識が強くなると、自分の言動や地位に敏感になって、
理想の自分との乖離に苦しんでしまうそうです。
理想の自分を意識すると、本音よりも「言うべき言葉」「好くべきもの」
「するべきこと」に自分の言動を合わせてしまう。それが極端になると、
ありたい自分が本来の自分を否定するようになって、
本来の自分は生きる価値がないと思い込んでしまう場合もあります。
私は理想像を掲げて進むのが好きなので、まずはありたい自分を
本来の自分のほんの少しだけ上に置いて、たまに思い出す程度に気楽に捉えたいです。